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星物語 
「薫ー、ちょお来てみー?」


夜風にあたると言っていた堕威の声がベランダからして、風呂上がりの俺はタオルを首に掛けたまま堕威の方へと向かった。


「なんや?」


タオルを両手で握ったまま、ベランダの方にひょこっと顔を覗かせた。


「えぇからこっち来いって」


どこかはしゃいでいる堕威の様子に首を傾けながら、ベランダへと足を進めて隣に立った。


「なん?」


堕威の顔を覗き込むと、にんまりと笑みを向けて上を指差した。
その方向は夜空。
指を差されるまま空を見た。


「ほぉ〜…綺麗やん」


あまりの凄さに目を見開いてしまった。

そこには多くの星々が自分の存在を主張するように強く光っていたのだ。


「せやろ?だから薫にも見せたかってん」


へへ…とはにかむように笑う堕威の肩に、ぽてっと頭を預けてもたれた。


「薫…?」

「んー…?」


首を少し動かして堕威の顔を見上げた。


「何や急に可愛くなって…」


ぽつりと呟いた堕威は、俺の頭をよしよしというように撫でて、髪に指を絡ませていた。


「薫…今日何の日か知ってるか?」

「今日…?」


眉間にシワを寄せて考えてみる。

何の日や…?


「た・な・ば・た」


うーん…と一人で唸ってるとクスクスと笑った堕威に、指で額を突かれた。


「あー…ホンマや」


今日7月7日やん。忘れてたわ…。だからこんなに星が綺麗なんやな…

突かれた額を軽く押さえてそんなことを頭ん中で考え、ぼけーっと星を眺めていたら堕威の顔が不意に近付き、触れるだけの口付けをされた。


「薫…」

「んっ‥…」


瞼をそっと伏せれば唇はすぐに離れ堕威が小さく耳元で囁いた。


「そんまま喰いたいけど、アオカ…‥「アホか!!!」


そのまま堕威の頭に平手打ちをくらわした。


「痛いやんかーっ!!」


叩かれた箇所を摩りながら堕威が涙目で軽く睨む。


「良い歳こいてベランダでヤるとか嫌やわボケッ!!」


さりげなく腰に回された腕を引き剥がした。


「Σか…薫ーっ!!」


口をぱっかんと開けて淋しそうな表情をしながら俺に手を伸ばしてきた。


「…‥」


冷めた視線を送り、ふいっと顔を堕威から反らして星を眺めた。

別に嫌やないんやけど…恥ずかしいやんか…



ちらりと堕威の方へと視線を向けた。


「ん?」

「そういえば七夕って願い事するんやっけ?」



「ん…あぁ、そうやで?」

「堕威は願い事したん?」


先程叩いた箇所を優しく撫でながら言葉を続け、堕威は擽ったそうに笑みを向けながら問い掛けに対し小さく頷いた。


「何てお願いしたん?」

わざと顔を近付けるように覗き込んだ。


「な…内緒やろ!!そこはッ」


顔を真っ赤にした堕威はぶんぶんと首を横に振って俯いた。

何やねん…乙女かお前


「ふーん…‥なら俺も教えへん」


拗ねたような表情をして堕威の鼻を摘んだ。


「薫は願い事したん?」


少し鼻に掛かった声を出しながら言われ、思わず笑みが零れた。


「したで?さっき…」


鼻から手を離し堕威の髪をくしゃりと乱し、満遍の笑みを向けてやった。


「まぁ…堕威には絶対教えてやらんけどな!!」

「Σっ!?」


あー…ショック受けた顔してるわ…‥お前ん方がホンマ可愛ぇんちゃう?


「もー…中入るで?」

「っ…、今日は薫が意地悪や…」


わざとらしく鼻を啜る堕威の手を引いて家の中へと戻って、一緒に寝た。


俺の願い事は‥…


"堕威とこれからも一緒に居たい"


恥ずかしくて言える訳無いやん。

そして──…

堕威も同じ事思ってくれたら嬉しい。



この先もずっと傍に居ってな…




*END*



マツ、何かごめん。←
| - | 22:00 | - | -
君が好きな永遠 
人を好きになるということは差別をすることだ


【君が好きな永遠】


あの人は好き
この人は嫌い

好きがあるから嫌いがあって、そこには差別が生まれる
差別しないようにって言われる前に、差別を覚えていくんだ
ちっちゃい頃からってそうだって考えると何だか怖くなって考えるのを止めた

すると、嫌な気持ちがたくさんでてきた。出したくないなって思ってたのに
好きな気持ちが少ない気がして、嫌いや不満が多過ぎて耳を塞ぎたくなって、自分が世界で一番汚い人間じゃないかなんて

こういう日はうまく眠れない

爪をかじったり、携帯をいじったり、彼のことを思い出したり、余計に泣きそうになったり

携帯を持った手を見て、彼にワンコールだけ電話をかけた

出るはずがない、けど出て欲しい

「もしもし、どした?」
「………」

後者のほうが叶うなんて思って無かったから、言葉が出なくて詰まった

「戒くん?」

「玲ちゃん…」

玲ちゃんが好き
玲ちゃん以外はいらないってまでは思えないけど一番好き
それは間違ってるのかな?

「不安なったんだべ?」
「……」

「大丈夫だって、深く考え過ぎ」

大丈夫、ってそんな言葉は卑怯だ
玲ちゃん、大丈夫なんて曖昧すぎるよ
けどその曖昧を安心するなんておかしい?けど

「戒くん?」

「俺…玲ちゃんが好き」

曖昧な好きしか言葉を口に出せる俺は汚いな
好きだなんてものじゃないのに
愛してると言えればいいのに
心の隅になにかがつっかかる
言えない、だなんて俺はおかしい

「戒くん…間違えたわ俺」

「え?」

「俺は大丈夫、戒くんが好きだし」

「…………」

「戒くんさえいればいい」

「ごめんっ…」

俺は思わず携帯の電源を切った
玲ちゃんのまっすぐが痛かった、愛してるだなんて言えない俺
布団の中にうずくまる、体が震える
けど玲ちゃんは好き、人の中で大好き
だけど愛してるだなんて言えない
瞼を閉じれば玲ちゃんの切れ長の瞳が俺を見つめていた

唇が愛していると動いていた


愛してるって言われて心苦しい


いつになったら苦しみが終わるのか、多分これはあなたを好きな気持ちがある限り、ずっと、ずっと





END



初のガゼ小説な件について\(^o^)/



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